スマートファルコンルール

「上記重量に加え、G及びJpn競走を通算3勝以上している馬は1kg増とし、さらに2勝ごとに1kg増とする。」

スマートファルコンが2008年末~2010年上半期までGⅠ以外の地方交流重賞に出走しまくったためできたと噂される上記の文言(変則グレード別定)のこと。地方交流のGⅢで採用されている。

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スマファルルールがなかった時代

2010年 さきたま杯(当時はGⅢ)

負担重量はグレード別定で、牡馬・騸馬が56キロ、牝馬は2キロ減を基本とし、2006年5月21日までのGI優勝馬は3キロ、GII優勝馬は2キロ、GIII優勝馬は1キロの負担が更に課せられる。ただし2歳限定のグレード優勝は対象外。

https://ja.wikipedia.org/w/index.php?title=%E3%81%95%E3%81%8D%E3%81%9F%E3%81%BE%E6%9D%AF&oldid=32282636

当時のスマートファルコンはグレード重賞を9勝(GⅡ2勝、GⅢ7勝)していたもののGⅠは未勝利。そのため58キロで出走することができた。

スマファルルール適用例

2014年 マーキュリーカップ(GⅢ)

負担重量は3歳52kg、4歳以上54kg、牝馬2kg減とし、更に以下のように斤量が課せられる。ただし2歳時の成績を除く。

1.施行日5日前より過去のGI・JpnI競走1着馬は5kg増、GII・JpnII競走1着馬は3kg増、GIII・JpnIII競走1着馬1kgは増。

2.上記重量に加え、G及びJpn競走を通算3勝以上している馬は1kg増とし、さらに2勝ごとに1kg増とする。

3.負担重量の上限は3歳58kg、4歳以上60㎏、牝馬2kg減とする。

https://ja.wikipedia.org/w/index.php?title=%E3%83%9E%E3%83%BC%E3%82%AD%E3%83%A5%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%82%AB%E3%83%83%E3%83%97&oldid=52350269

このレースに出走したクリソライトはJDDを勝っているGⅠ馬。しかしグレード重賞はこの1勝だったため、斤量59キロ。
シビルウォーはGⅠ未勝利だがグレード重賞5勝(GⅡ3勝、GⅢ2勝)。そのため54キロ+3キロ(GⅡ)+2キロ(スマファルルール)によりクリソライトと同斤の59キロを背負うことになった。

スマファルルールの問題点

力が衰えた馬にも採用されてしまうこと。例えば地方交流重賞で印象深いノボコンビこと「ノボトゥルー」と「ノボジャック」。両馬ともGⅠ馬なのだが、現役晩年は地方交流GⅢに多く出走した。
当時のルールだと59キロで出走できていたが、スマファルルールがあったら60キロの出走となっており、引退時期が早まっていたかもしれない。まあ、若い馬に枠を空けた方が良いという考え方もあるので難しいところだが…。

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