【番付編成回顧】平成17年夏~秋場所 一貫性のない編成…

番付編成回顧

個人的に近年で1,2を争う理不尽な編成。

平成17年夏場所

引退琴龍十8
十9
十10五城楼3勝8敗4休 ↓
十11
5勝10敗須磨ノ富士十12
十13
3勝12敗 ↓出羽の郷十14舞風6勝9敗 ↓
下1
4勝3敗 ↑千代白鵬下2旭南海6勝1敗 ↑
5勝2敗 ↑大西下3
7勝0敗 優 ↑潮丸下4
下5
下6白石5勝2敗

平成17年夏場所は昇進4人、陥落4人。問題は5人目で、須磨ノ富士(十両12枚目5勝)と白石(幕下6枚目5勝、後の白乃波)の比較。須磨ノ富士は残留まで2勝足りないので相当弱い星だが、結果的には残留。
“全勝以外は幕下5枚目以内でないと昇進がかなり難しい”という証明かと思われたが…。

平成17年名古屋場所

0勝0敗15休 ↓追風海十6和歌乃山3勝12敗 ↓
十7
十8
十9
十10金開山5勝10敗 ↓
十11
十12
6勝9敗 ↓千代天山十13
6勝9敗 ↓千代白鵬十14須磨ノ富士4勝11敗 ↓
4勝3敗 ↑白石下1
5勝2敗 ↑雷光下2
下3将司6勝1敗 ↑
下4大雷童4勝3敗 ↑
5勝2敗 ↑琉鵬下5
下6把瑠都5勝2敗 ↑

平成17年名古屋場所は前場所の白石と全く同じ、把瑠都(幕下6枚目5勝)が昇進。
しかも比較対象は残留まで1枚足りないだけの和歌乃山(十両6枚目3勝)または金開山(十両10枚目5勝)。須磨ノ富士よりは圧倒的に強い星であり、一貫性のなさが目立つ編成となった。

この件は把瑠都のウィキペディアにも脚注で記載されている1。和歌乃山が幕下陥落によって引退したこともあり後味の悪い番付編成となっている。

何故こうなったのか。まず、この時代は『幕下5枚目以内勝ち越しVS十両陥落相当』は入れ替わるケースが多かったので大雷童(幕下4枚目4勝)を上げたかったと予想される。
ただ金開山と和歌乃山が単純計算だと同じ星なので、まとめて落として、漁夫の利で把瑠都も昇進した…と個人的には思っている。
現代(令和3~4年)なら和歌乃山・金開山両方残留で把瑠都だけでなく大雷童も昇進できていないと思う。

一応の理由付けはできるとはいえ、擁護できる編成ではない。一貫性のある番付編成をしてもらいたいものである。

おまけ

9勝6敗白鵬関脇土佐ノ海4勝11敗 ↓
13勝2敗琴光喜小結若の里6勝9敗 ↓
前1
前2
8勝7敗 ↑雅山前3
前4
10勝5敗 ↑琴欧州前5垣添9勝6敗
前6
前7
前8
前9旭鷲山12勝3敗 敢
平成17年夏場所
白鵬関脇琴光喜
琴欧州小結雅山
垣添前1旭鷲山
平成17年名古屋場所

この時代は幕内の”番付上位補正”が強い時代であり、単純計算だと旭鷲山>>雅山なのだが雅山が三役に上がっている。番付上位補正が2~3枚分あるというのは個人的に高すぎる気もするが…。

  1. バリバリの独自研究なんだけど、相撲関連の記事は独自研究が消されにくい

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