特別競走への特別登録は、通常除外されると全額返還される(「日本中央競馬会競馬施行規程」第77条より)。
一方でヒシミラクルのWikipediaには、クラシック追加登録を行った菊花賞の項に長らく以下の注釈が記載されていた(2023年8月に削除)。
【もし抽選漏れして出走できなかったとしても、追加登録料200万円は戻ってこない】
クラシック登録も同じ追加登録のはずである。返還されるのかされないのか、実例を元に確認する。
検証するのは2022年の東京優駿。付加賞は3854万円なので、特別登録料の合計が3854万円になれば一致する。
回数 | 登録料 | 頭数 | 合計金額 |
第1回 | 1万円 | 1218頭 | 1218万円 |
第2回 | 3万円 | 612頭 | 1836万円 |
第3回 | 36万円 | 20頭(追加登録除く) | 720万円 |
追加登録 | 200万円 | 2頭(セイウンハーデス、ヴェローナシチー) | 400万円 |
ダービーに最終登録したのは22頭で4頭が除外。除外の内1頭は追加登録のヴェローナシチー。
除外返還料は320万円(40×3=120万円+ヴェローナシチー200万円)。
よって、返還されていない追加登録料は1218+1836+720+400-320=3854万円となり、付加賞と一致する。
なお、追加登録のセイウンハーデスは第1回は登録しているが、第2回は登録せず最終的に追加登録となった(経緯は馬主ブログに記載あり)。
要するにセイウンハーデスは第1回の1万円を支払っているわけだが、この場合の追加登録料も200万円であり、差し引き199万円とはならないようだ。
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