実例で学ぶ公認野球規則 9.04(挟殺プレイと打点)

公認野球規則 野球
公認野球規則

8月15日、前日の試合におけるオリックス来田の打点が1→0に訂正された。

プレイとしては一死一三塁からサードゴロ。三塁走者は一瞬躊躇したがスタートを切り、三本間で挟殺されたが隙をついて本塁に生還した。守備側の失策は記録されていない。

公認野球規則を見ても打点が記録されるかどうかは微妙である。今回の走者は「ミスプレイを見た上で走り直した」わけではないので打点が記録されるとも解釈できそうである。

9.04 打   点
(a) 次の場合には打点を記録する。
(1) 打者が、失策によらず、安打、犠牲バント、犠牲フライまたは内野のアウトおよび野手選択によって走者を得点させた場合。
(b)略
(c) 野手がボールを持ちすぎたり、あるいは塁へ無用な送球をするようなミスプレイの間に走者が得点した場合に、記録員が打者に打点を与えるかどうかは、次の基準を参酌して決する。
すなわち、このようなミスプレイにもかかわらず、この間走者が走り続けて得点した場合には、打者には打点を記録するが、いったん止まった走者が、このミスプレイを見た上で、走り直して得点した場合には、野手選択による得点と記録して、打者には打点は与えられない。

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ただ、『野球 スコアのつけ方 完全マニュアル』にはスタートのタイミング関わらずランダウンプレイによる得点は打点を記録しないとしているので今回の記録訂正は正しかったとわかる。

他に打点を記録しないケース
ランダウンプレイの間の得点は打点としない。
例1 走者三塁で内野ゴロ。三本間でランダウンされるも失策なく走者が生還し得点。打点を記録しない。

野球 スコアのつけ方 完全マニュアル70P

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