東スポの『8番投手と9番投手でで50打席変わってくる』は本当か?

野球

監督2年目の17年には「8番・投手」の秘策を初披露。「9番・投手」に比べて1年間で約50打席、投手の打席数が増えることになる、プロ野球の長い歴史でほとんど例がなかった試み。

殿堂入りラミレス氏がDeNA監督時に貫いた「8番・投手」策 裏にあった〝分析のルーツ〟 東スポ

プロ野球は年間143試合行われるので、年間50打席ということは約3試合に1試合、8番が1打席多く立つ計算になる。
…多すぎない?
「打順」で見ると代打等は関係ないので、1番と9番で比較してもMAXで年間143打席しか差が生まれないはずだ(9番が最後の打者の場合1~9番全て同じ打席数なので、実際は143より小さくなる)。8番と9番で143の内50も消費するのはかなり違和感があるので調べてみた。

DELTAによる実データ

8番…3.92×143=560.56打席
9番…3.79×143=541.97打席

約18.6打席の差。

データスタジアムによる実データ(セリーグ)

「8番・投手」の采配は非合理的とはいえない

8番…555.4打席
9番…537.5打席

約17.9打席の差

2017年の実データ(セリーグ)

データ参考:ヌルデータ

チーム投手打席数
広島299
巨人297
横浜295
横浜除く5球団平均282.2
中日281
阪神273
ヤクルト261

横浜と横浜以外のセ・5球団平均の差は約13打席。

※実際の投手の打席数は投手を交代させるタイミング(基本的に良い先発が多いチームや強いチームは代打を出すタイミングが遅いので打席数が増える)に左右されるので打順以外の要素も入っている

まとめ

いずれのデータも20打席に満たない差。東スポの50打席は何を元に算出されたのだろうか…?

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