きららフォワード2021年1月号~6月号までの感想です。
倒れている人を助けた結果高校受験を受けられず希望外の高校に入学した凪紗。切り替えて独力で勉強に集中しようとするが、隣の席は助けた人本人(茉白)で…。
正直1話を読んだ段階では刺さらないかなと思ってた。凪紗が茉白を好きになろうとするのに無理があるような気がして。
ただ話が進んでいくうちに凪紗の性格が見えてきて、茉白の魅力も表現されて最初の違和感がなくなっていった。
作者の前作「ひまりのまわり」は、ひまりの明るさ、純粋さによってシリアスになりそうなところを回避していた。ケイ→ひまりの恋愛感情っぽい描写も、ケイはかなり悩んでいたがひまりによって上手くかき消された。
作品的にはあれでよかったのかもしれないが、あそこで描けなかったものを今回の作品にぶつけているようにも思える。
前作ではあまり見られなかった、小悪魔的な笑顔。魅力的。
各話のタイトルとキャッチコピーも秀逸。これだけを見てもジワリと感情が進展しているのがわかる。
ただ、帯などで使われている「圧倒的百合」というフレーズはどうなのかなあ。間違いなく読者のハードルを上げると思う。
episode1 再開 まだ、わたしを見つめないで
episode2 2人の秘密 いつか好きになれるかな?
episode3 目線 「嫌い」だから「好き」になりたい
episode4 デート いつか「好き」になるために…
episode5 ハグ わからない、この気持ち
episode6 特別 あなたと向き合う――。
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