投手記録の「引分」に注目と言われても…

irasutoyapitcher 野球
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最近マイナーな投手記録「引分」に関するプロ野球記事がいくつか見られる。2021年は9回打ち切りで抑え投手が同点の場面で出てくることが多いが、最終回を抑えてもセーブやホールドが付かない(サヨナラ勝ちした場合は勝ちが付く)。
そこで、引き分けの試合で最後に登板していた投手に記録される「引分」 1に注目しようというわけである。

9回打ち切りで引き分け数激増 投手の「引き分け」に注目を…記録記者が見た 2021年6月18日 スポーツ報知
https://hochi.news/articles/20210617-OHT1T51188.html

【今季の楽しみ方】抑え投手の役目 2021.04.19 BASEBALL KING
https://baseballking.jp/ns/column/274044

【プロ野球】今季は投手記録「引分」に注目!石山・松井が歴代記録を更新か! 2021.05.27 Baseball Geeks
https://www.baseballgeeks.jp/npb/2021_record_draw/

また、「引分」ではなく新しい指標を考案する記事も出ている。

最終回を無失点リリーフ→引き分けても「ホールド、セーブもなし」 クローザーを称える成績がないのは、少しかわいそう【9回打ち切り】2021/06/07 Number WEB 広尾晃

仮定の話であることは承知の上で――同点で最終回にマウンドに上がって無失点で抑えたケースを「KD(Keep a draw)」と名付けるとしよう。

https://number.bunshun.jp/articles/-/848347

引き分け貢献の抑え投手 報われない仕事の美しさ 2021年6月22日 日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCD155IK0V10C21A6000000/
鍵付き記事なので詳細は省くが、上記のNumberと同じような感じで(正確には微妙に違う)スーパーホールド=SHという記録を考えている。


新指標の2つの記事は「引分」の投手記録には触れていない(広尾晃はたばともが個人ブログで引分について触れているので知っているとは思うが)。
どうせ記事にするなら「引分」があるのにわざわざ新指標を作る必要性も書いて欲しかった気がする。
まあ、「引分」の場合は”セーブ失敗したけど結果的に引き分け”等でも記録される…はずなので、”同点で登板”を条件しているKD(SH)とは厳密に違うのだけれど…(その意図は書かなきゃ大半の人はわからないんじゃないかな)。
ついでに言うと”同点で最終回にマウンドに上がって無失点で抑えたケースを「KD」”と定義しているが、KD数を見ると厳密には誤り。”同点で最終回にマウンドに上がって無失点で抑えて引き分けに終わった”場合をKDとして定義している。
前者の定義だと9回表を抑えてサヨナラ勝ちした(つまり、勝ち投手になる)場合もKDとしてカウントすべきだが、スアレスや森の1勝はカウントされていないので。

少し話が逸れたが、この「引分」という投手記録は普通の野球ファンはお目にかかることがない。NPBの個人成績に載っていないので。
シーズン終了後に発売されるベースボール・レコードブックには載っているが、この鈍器買ってる人なんてそうそういないだろうし…。
ちなみに、週ベのプロ野球記録集計号には「引分」は載っていない。「交代完了」は載ってるんだけどねえ。

新聞社等はNPB-BISやNPB BIPによって簡単に(金払ってるんだろうけど)記録を漁れるが、一般層は独自集計しない限りシーズン中に「引分」を確認することができない。「引分」に注目と言うのなら、公開してくれないものか…。

  1. 引分が付く条件に付いてそれっぽく書いているが、公認野球規則に載っていないっぽいのでこの定義で良いか不明。明確な定義がどこに載ってるか知ってる人いたら教えてください…

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