少頭数のレースに格上挑戦して出走奨励金を拾うケース

競馬

ドリームアロー

6月26日の江の島ステークス(別定3勝クラス・芝1800m)。このレースに2勝クラスのドリームアローが格上挑戦してきた。別定なので斤量は他馬と同じ57キロ、先行したものの大きな見せ場はなく勝ち馬から2.8秒離されて8着(最下位)となった。
意味のない挑戦と思う人もいるかもしれないが、競馬は基本的に8着(オープン以上は10着)までに入れば出走奨励金をゲットできる。今回は1着賞金1820万円の6%で109万円。なかなかの金額である。一応無条件で交付されるわけではなく、タイムオーバー相当(芝1800mの場合4秒)の大敗だと不交付になるが、今回は1秒以上の余裕があった。
また、1勝クラス~オープンの芝1800m以上のレースで10着以上に入ると距離別出走奨励賞が発生し、今回の3勝クラス・芝1800mだと8万円となる。他、特別出走手当が49万5000円(これも芝1800m以上のレースだと6万円加算される)もあり、合わせて165万5000円の賞金となる。
なお、当馬は27日の舞子特別(2勝クラス・芝1400m)にも特別登録していたが、仮に舞子特別で5着だと賞金は205万5000円、6着だと164万5000円。なので江の島ステークスへの参戦はかなり割が良い挑戦だったと言える。

なお、ドリームアローは翌週の戸畑特別(2勝クラス・芝1200m)に連闘で出走。9着に敗れたため特別出走手当(43万5000円)のみの賞金だったが、基本的に月2走特別出走手当を貰えていればトントン~黒字らしいのでダメージが残らなければ十分の走りなのだろう。
→7月8日に抹消。抹消前に少しでも稼ごうという連闘だったもよう。

キースローガン、ニシノトランザム

お次は7月4日の彦島特別(別定2勝クラス・芝2600m)。こちらは7頭立てで内2頭が1勝クラス馬の格上挑戦という番組編成としてどうなんだ…と言いたいレース。同クラスで善戦続きのエレヴァテッツァ(1.6倍)を避けた結果の少頭数かもしれないが…。まあ、エレヴァテッツァは6着に沈んだ(故障?)んだけど。
格上挑戦した2頭、キースローガンは5着。ニシノトランザムは7着。ニシノトランザムでも1着と1.3秒差だったためタイムオーバーにはかなり余裕があった。
キースローガンは249万5000円、ニシノトランザムは1万5000円の賞金を獲得した。ニシノトランザムは賞金稼ぎに定評のある森秀行厩舎。前走自己条件で5着に来ているので格上挑戦で最下位はもったいない気もするが、外国産馬で出走できるレースが限られていることを考えるとこれが最適か。

降級廃止以降、クラスごとの在籍馬に偏りができて少頭数の競走が増えているような気がする。馬券には組み込みづらいが、格上挑戦馬の動向を見るのも面白い。

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