出馬表をぼーっと見ていたら平地競走にホッコーメヴィウスやフォイヤーヴェルクの名前が。たたき台であえて平地を使っているのかと思ったが、調べたところ出走したくてもできなかったようだ。
オープン競走の出走順位の決め方に理由があるらしい。オープン競走の出走順はザックリいうと
1.除外優先権を持っている馬の中で出走決定賞金順位順
2..除外優先権を持っていない馬の中で出走決定賞金順位順
となる。除外優先権は2か月間有効なので、牛若丸ジャンプステークスの2か月前からさかのぼってみた。
なお、競馬ブックで小塚歩アナがこの件について触れているので、そちらも参照あれ。
→うろ覚えでよくわかってないルールのお勉強。
12月4日~1月8日の障害オープン
12/04…中山・イルミネーションJS(除外馬なし)
12/11…阪神・障害オープン(除外馬なし)
12/18…阪神・障害オープン(除外馬なし)
1/08…中山・中山新春JS(除外馬なし)
JRAの年度別全成績から確認したが、見方が間違っていなければこの間の除外は0である。後述の1月22日の障害オープンが除外地獄なのに、それ以前はフリーパス。
1月22日 障害オープン 小倉2860m、別定SB(収得賞金400万円超過馬は超過額300万円毎1㌔増)
除外権利持ち馬:0頭
出走馬決定賞金
1000万 シゲルピーマン
800万(直近1年以内に未勝利勝ち) 出走11頭、非当選馬7頭
400万(1年以上前に未勝利勝ち) 非抽選馬11頭
前述のように除外された馬はいないので純粋に賞金順。決定賞金800万超の馬なら確実に出走できた。逆に言うとホッコーメヴィウス等の実績馬はここに登録しても除外権利を獲ることができないとも言える。
また別定SBなので賞金持ちの馬は斤量が重くなる。ホッコーメヴィウス(2400万)やフォイヤーヴェルク(2450万)は66㌔。現実的には出走不可といえる。
1月29日 牛若丸ジャンプステークス 小倉芝3360m(グレード別定)
出走馬決定順位
1位:除外権利持ち+出走決定賞金800万の7頭→ビーオールアイズ、タイキフロリゼル、ショウナンサルヴォ、セデックカズマ、シェーンクラート、アーネストホープ、テイエムクロムシャ
2位:除外権利持ち+出走決定賞金400万の9頭→シャリオヴァルト、ホシルミエール、アイファーアクター、マイネルパラディ、ストレイライトラン、タガノファジョーロ、アースドラゴン、メイショウジザイ、メイショウハニー) ※出走確率9分の7、結果的にメイショウ2頭は除外
3位以下:除外権利がなく出走決定賞金が高い順→フォイヤーヴェルクやホッコーメヴィウス、マサハヤドリームなど
22日のオープンで18頭が除外権利をゲット、うち16頭が登録(権利持ちの中でダノンロッソとブラックワンダーは登録せず)。フルゲートが14頭なので除外権利がない馬はどんなに賞金を持っていても出走できなかったということになる。
という流れで実績馬は22日のレースも29日のレースも出走できないという事態になっていたわけだ。さすがにこれは問題があるだろう。
解決策としてSNS等で見かけたのが以下の案
・障害1勝クラスの復活
・グレード別定(SC)の平場オープン復活
・平地レースを削って障害レースを増やす
・障害オープン(特別戦)の出走順を出走決定賞金順にする(除外権利は適用しない)
障害1勝クラスは小塚アナが書いているように安定して出走馬が集まるかどうか?
グレード別定(SC)は22日の平場オープンがSCでも変わらなかった気がするので、これも微妙。
平地レースを削るのはありだと思うが、JRAがするとは思えない。
ということで消去法的に出走順の変更しかない、と個人的には思う。
追記 翌週の障害未勝利の施行状況について
障害オープンの除外解消のため、翌週の障害未勝利(3レース)を1レース障害オープンに代える、という案が出ていた。
3レースとも小倉障2860mで、この条件はフルゲートが12頭。3レースなので出走枠36頭。2レースだと24頭。
出走頭数は10頭(5日4R)、8頭(5日5R)、10頭(6日4R)で計28頭。
ということで1レース減らすと4頭除外馬が出ることになる。び、微妙…。
まあ実際は1月22日から突如除外地獄に陥ったので、即レース変更はできなかったでしょう。
2023年から出走順位のルールが変更。障害オープンの特別戦は除外権利等関係なく出走馬決定賞金順となった。このため実績馬の除外は発生しない。
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