納得いかない宇良の三賞受賞なし

大相撲

大相撲名古屋場所の三賞が発表された。三賞については納得のいく選考だったためしがないのだが(笑)、今場所も理解しがたい結果となった。
個人的な予想は以下の通り。

豊昇龍が無条件で三賞というのは少々意外だった。全勝2人と当たらない中で9勝は少々弱いと思うのだが、大関・正代に勝ったのが大きいか。

納得いかないのは宇良の名前がないこと。ツイートにも書いているように近年は番付を落として復帰してきた力士は少々星が弱くても三賞(敢闘賞)を挙げる傾向がある。
・安美錦(平成29年九州場所)…1年半前にアキレス腱を断裂、十両下位まで落ちたが立て直して39歳で再入幕(最年長記録)。場所千秋楽勝って8勝で敢闘賞
・千代の国(令和2年九州場所)…幕内→幕下→幕内の復活を2回経験。再入幕場所で千秋楽勝って10勝で敢闘賞
・宇良(令和3年名古屋場所)…序二段106枚目まで番付を落としてから幕内に復帰、戦後最も低い地位からの幕内復帰記録。14日目終了時点で9勝

宇良の「復活劇」は安美錦や千代の国と比べても見劣りしないものだろう。ケチったとしても千秋楽勝って10勝なら三賞を挙げるべきだろう(個人的には9勝で十分だと思うが)。

また、宇良が14日目に小結の明生(7勝6敗)と当てられたのも不可思議だ。三賞候補になっている玉鷲と琴ノ若は宇良より星も番付も上なのに役力士と当たっていない。以下は3力士の簡易的な対戦表(14日目の取的は13日目の前に決定されるため、12日目時点の勝敗を記載)。

しこ名番付12日目終了時点の勝敗14日目千秋楽
玉鷲東109勝3敗北勝富士(東3、7勝5敗)翔猿(西3、3勝11敗)
琴ノ和西119勝3敗宝富士(東8、8勝4敗)剣翔(東前15、8勝6敗)
宇良西138勝4敗明生(西小結、6勝6敗)千代翔馬(西7、8勝6敗)

宇良をあえて役力士と当てるからには、何かしらの意図があるものだと思っていた。すなわち、勝てば三賞が大きく近づくのではないか?。まあ、番付編成と三賞選考は別の組織だけどね…。結局宇良は役力士と当たり損になったわけである。結果的に勝ったから良いじゃんとは言いたくない。

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