髙安は夏場所千秋楽に敗れて結局10勝止まり。今場所も先場所も12勝くらいできそうな内容だったが、千秋楽終わってみれば10勝5敗のパターン。
それでも三役で連続二けた勝利なので、来場所は大関取り。3場所33勝を目安とすると来場所は13勝が求められるが、場所後の審判部長の発言によると「13勝かつ優勝」が求められるらしい。
高安、来場所13勝以上でVなら大関再昇進も「そういう地位」藤島審判長
https://www.nikkansports.com/battle/sumo/news/202105230001070.html
伊勢ケ浜審判部長(元横綱旭富士)は、名古屋場所の成績次第で関脇高安が大関に再昇進することを示唆した。
高安は小結だった初場所で10勝を挙げ、今場所も10勝を挙げた。大関昇進の目安は「三役で3場所33勝以上」で、同審判長は「13勝以上で優勝なら、そういう話しも出るんじゃないですか。今までの大関もそうやってきた。そういう地位ですから」と話した。
この発言は大いに疑問が残る。横綱ならともかく、大関の昇進条件に優勝を持ち出すのはどうなのか。「13勝以上で優勝なら」ということは、14勝しても優勝を逃したら大関に上がれないのだろうか。
これが「13勝以上か優勝なら」というのならわかる。10-10-12の3場所32勝だと微妙だが、優勝したので大関に上げるというのは自然な考えだ。近年だと照ノ富士(1回目)や正代はやや弱い星勘定だったが直近場所の優勝が効いて大関に上がれた感がある。
言い間違いであることを期待したが、1日経っても訂正されないので「13勝以上で優勝なら」と言ったのだろう。
また、10勝特例以外での大関復帰はハードルが高いという説がある。これは雅山が3場所34勝(10‐14同-10)で昇進できなかったためだが、雅山(1横綱5大関)の時代と比べると現在は横綱・大関の数が少ない。
朝乃山はおそらく処分が出て来場所全休で大関陥落。横綱の白鵬も7月場所に進退をかける立場だ。
万が一白鵬が引退した場合、9月場所は0横綱3大関となる。横綱と大関の合計が3人というのはかなり少なく、大関(横綱大関)が最低2人はいないといけない番付上のルールからしても不安である。
「白鵬の進退次第で髙安の昇進条件を変えるべき」というのが個人的考えだ。今の内から昇進条件を厳しく言う必要はなかった。横審は照ノ富士の綱取りについて、「何勝何敗というのは今言えるわけではない」と発言している。これくらいの慎重さを見せて欲しかった。
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