十両筆頭の0勝で十両に留まれるのか?

令和3年夏場所2日目の取組で炎鵬が右ひじを極められ負傷した。
炎鵬 痛ッ! 右ひじを極められ苦悶の表情「ブチブチっと音が…」(スポーツ報知)

ケガの程度は不明だが3日目も出場。この強行?出場には少なからず過去の番付編成が影響しているだろう。

問題の場所は平成24年7月場所。西十両筆頭の旭秀鵬(0勝8敗7休)が一気に幕下まで落とされたのである。
しかも比較力士の星が強かったわけではない。西十両12枚目で6勝(陥落相当)の鬼嵐や東幕下4枚目4勝の荒鷲との比較で旭秀鵬が下だと判断された。ウィキペディアに記載されているように、友綱部屋のブログにはこの番付編成についての複雑な心境が記載されている。
http://www.tomozuna-beya.jp/mt33/2012/08/post_3018.html
http://www.tomozuna-beya.jp/mt33/2012/08/post_3021.html
http://www.tomozuna-beya.jp/mt33/2012/09/post_3024.html

以後十両筆頭による0勝は幕下陥落しておらず、旭秀鵬のケースだけ特殊な気はするが、関取か取的かは力士にとって最も重要といっても良い部分。確実に十両残留を決められるよう強行出場するのもやむを得ないところか。
変な前例を作るとこうなるということを審判部は肝に銘じてほしい。

平成以降(公傷、コロナによる休場を除く)の十両筆頭0勝一覧

場所力士勝敗番付十両尻備考
平成6年9月巴富士
武哲山
0勝3敗12休
6勝1敗
東十1→西十12
東下5→東下 1
13枚目11月場所の13枚目2人は
幕下からの昇進力士
平成9年9月剣晃
若隼人
全休
4勝3敗
西十1→西十13
西下3→東下 1
13枚目
平成13年3月玉力道
泉州山
虎伏山
0勝3敗12休
6勝9敗
4勝3敗
東十 1→東十13
東十12→東下1
西下 5→東下 2
13枚目
平成24年7月旭秀鵬
鬼嵐
荒鷲
0勝8敗7休
6勝9敗
4勝3敗
西十 1→東下 1
西十12→西十14
東下 4→東十14
14枚目
平成25年3月豊真将
芳東
青狼
全休
5勝10敗
4勝3敗
東十 1→西下14
西十10→西下 1
西下 3→東下 1
14枚目
平成25年9月栃ノ心
北磻磨
栃飛龍
全休
7勝8敗
5勝2敗
西十 1→西十13
西十14→東下 1
西下 6→東下 2
14枚目東十12枚目6勝の丹蔵
でも残留できる星勘定
令和2年1月友風
朝弁慶
全休
4勝3敗
東十 1→西十13
西下 6→東下 3
14枚目東十13枚目6勝の千代鳳
でも残留できる星勘定

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